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Victory Royal目指して徒然なやつ

とぎれとぎれの建築

初心者の域にある私の建築はとぎれとぎれとなっています。ガチの建築巧者というか、建バトに楽しさを見出すような人種は、建築の動きが途切れることがありません。そこに良い悪いがあるかは別です。

 

途切れるにしても、その一手一手が適切であれば良い。むしろこっちの方が難易度は高いというべきで、最大限のケアを図り続ける建バト勢の鬼建築の方が容易い部類かも。これはこれで動体視力と集中力の賜物ですから、若人には絶対勝てない世界でしょう・・・。

私は珠算という経験から若さあふれる集中力の凄まじさを知っています。例えば20問の問題を解くにしても、小学校低学年~中学年の頃は30分全てに集中することができました。全力の集中です。全く途切れることなく。

当時は・・・乗算除算見取り算、そこに開方とか暗算とか伝票とかあったわけですね。いずれにしてもワンパターンであって、特殊な動作はありません。手先の器用さとか発想力とか、そういったものは求められません。集中力と脳みその回転です。

建バトはそういった部類のものと言えるでしょう。自分のパターンを作ってそれを集中力と脳みその回転で突っ走る。時々にどのパターンを選択するかはあるにせよ・・・。

 

また若人ってのは成長力がある。集中力があるからどうってことないことにでも引っかかりを覚えることが出来る。見つけた問題を解決する能力は各々異なりますが、引っ掛かりというか、成長の取っ掛かりというものがどこにでもありますね。

大人は経験則からそれを補うわけですが、これはこれで強い。まして、今のIT社会は情報収集の方法が多彩です。パターンの大きな集合とも言えるマニュアルってものを作って運用することが出来るのが大人の強みです。これは子どもの得意分野と言えません。

 

難しい塩梅だと思います。Fortniteはその自由度の高さから「最強の一手」が強い傾向があります。サッカーと同じじゃないですかね。とっても自由だから、その時々に「最強の戦術」ってのが存在する。自由だから、その戦術も破り得ると。

サッカーという世界が人間の総合力でカバーし得るならば、既存の戦術に対する策を流動的に実行し得るわけです。けれど特色というものを持たずに世界トップクラスの実力を持つ11人+αなど揃えようがないのです。絶対に穴が生じる。

Fortniteもその通りで、得意分野と苦手分野を誰もが持ちます。どれほど高いレベルで苦手分野を克服したとしてもボロは出るでしょう。「少ない時間で多くの判断」がこのゲームの特色です。

そんなら得意分野でゴリ押した方が強い。相手の時間を削り、判断を増やす。その上で相手の脳みそが止まった瞬間を逃さないことですね。

 

かといって総合力も大事。やっぱりそれに戻る。非得意分野で相手の得意分野を崩すことは無理です。けれど、圧倒さえされなければ一度のチャンスを得られるかもしれません。このギリギリで拾ったチャンスこそがアベレージに大きく寄与するわけですね。

なんだったら20位争いくらいが最も辛い戦いであるかもしれないのです。そこのチャンスを拾えるかどうかは天と地ほど結果が異なる。そんなのバトロワやってりゃ嫌でも経験することですね。

更に広義の総合力を言えば、「21位か1位か、ほぼ確実な15位か」を、20位争いの前に判断出来ることが重要です。追い詰められれば「あいつらをやるしかねぇ」と血気盛んになりますが、何もかもが充実している段階でその判断ができるかどうか。無理ですね。

普通は「これなら15位は間違いない。順調に行けば上位も」です。何もかも未確定な「21位か1位か」なんてのは妄想でしかない。けれど総合力ってものでこれを見通せたら、現状におけるワンパターン勢は相手にならないでしょう。アベレージで圧倒できます。

 

無理筋。けれど、三十路のFortniteプレイヤーが目指すべきはここであるべきです。もうね、技術なんてものを磨くにしても成長力はない。土壇場で費やす集中力もない。視野を広く持って、冷静である時間を設けて、期待値を計算して立ち回るばかりですよ。

その上で、どんな分野でもワンチャン残すこと。そのチャンスを逃さないための集中力だけは残すこと。それを使う機会が訪れなかった場合は、墓場まで持っていくこと。使う機会が訪れた場合は燃え尽きるまで可能性を追い求めること。

決断ってのはそうあるべきだと思っております。

 

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